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ダイエットが続かない!ランニングや筋トレが続かない!いい習慣が身につかない!って人は、一旦頑張ることをやめちゃいましょう!【自分を変える習慣力 -三浦将 - 】

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続けたい!けど続かない!やりゃあいいのはわかってるんだけど、どうしたって3日坊主で終わっちゃう。こんな経験ありませんか?僕はめちゃめちゃあります。

なんで続けられないのか?どうしていつもやめてしまうのか?それは、習慣化できていないからです。潜在意識に働きかけることができていないからです。

ということで、今回は2015年11月に発行された、三浦将氏著の【自分を変える習慣力】を読んで学んだ、「習慣力」についてまとめています。

 

自分を変える習慣力 (Business Life 1)

自分を変える習慣力 (Business Life 1)

 

 

本書では、習慣化のために重要な潜在意識とはなんなのか?そして、潜在意識はどのように利用できるのか?さらに、習慣化を助ける具体的な方法について書かれています。

一言に習慣と言っても、その中にも段階が存在し、目指すべきは無意識で行なってしまう状態だとあります。

ただ、習慣にするまでにめちゃくちゃ努力する必要がある、と考えている人もいるのではないでしょうか?

安心してください。なんと頑張らなくても習慣化はできるんです。

簡単に習慣化できるなら、こんなに嬉しいことはないですよね?ということで、習慣化について紹介していきます。

 

成果をあげることは、習慣である。他の習慣と同じように身につけることのできるものである。

三浦 将 自分を変える習慣力

   

 

1:実は潜在意識によって操作されている!日々の行動のほとんどを支配している潜在意識とは?

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自分で決めていると「思っている」こと、自分で選んでいると「思っている」こと、それらのほとんどが実はコントロールされているといったら、信じられるでしょうか?

では何によってコントロールされているのか?それが、活動はしているが自覚されない意識である潜在意識です。自覚できないため、コントロールされているという実感がないだけなのです。

しかし、潜在意識を自覚することはできなくとも、味方にして利用することはできます。

まずは、潜在意識とはなんなのか?どういう風に利用できるのか?から紹介していきます。

 

 

わかっちゃいるけどやめられない!っていうのは大体潜在意識によって発生する。

人間の意識は氷山で表現されることが多々あります。氷山が海面から出ていて目に見える部分が顕在意識(自覚できる意識)、海中にあって目に見えないものが潜在意識(自覚できない意識)と考えると、少しわかりやすいかと思います。

気がついたら〇〇をしていた。いつのまにか〇〇を食べちゃった。というような、まるで自分の意思じゃない「何者か」に動かされたのではないかと感じるような経験ありませんか?

そいつの正体が、潜在意識なのです。つまり潜在意識とは、

心の奥底に潜んだ本能的な意識なのです。

そのため、自覚はされないものの、あなたの考え方や行動に大きな影響を与えます。さらに驚きなのが、潜在意識の方が顕在意識よりも影響力が高いことがわかっています。ちょっとやそっとの違いではありません。

潜在意識の影響力は、顕在意識の20,000倍と言われています。

こうなってしまってはもう無理ですよね?いくら頭で一生懸命自分を律しようとしても、どんなに自分を奮い立たせようとしても、潜在意識の圧倒的な力の前ではなす術がない!、と思いますよね?

安心してください。こんなに強力な潜在意識を味方にすることは可能なのです。つまり、潜在意識を利用して、今までうまくいかなかった自分の行動をいい方向に導くことができるのです。

 

 

潜在意識はプログラムと一緒!だったらそのプログラムを書き換えちゃおう!

潜在意識の中には数多くのプログラムがあります。そのプログラムは、特定の五感情報と紐づけられています。例えば、プレゼンでどうしても緊張してしまうあがり症の人は、プレゼン会場を見ることでプログラムが発動するかもしれませんし、プレゼン資料を見ることで発動するかもしれません。

それよりももっと根本的なところで、人前に立つことでプログラムが発動するのかもしれませんし、人前に立つと考えることで発動するのかもしれません。

このような潜在意識の中にあるプログラムは、過去の強烈な体験によって一瞬にして潜在意識の中に作られます。

プレゼンであがってしまう人であれば、以前にプレゼンで失敗をしてしまっていたり、人前で何か発言をして恥をかいたという経験があったりと、なにかしらプログラムが作られるような経験があるはずなのです。

このように、過去の強烈な体験によって生まれてしまった潜在意識の中のプログラムですが、ここで朗報です。

一瞬で作られてしまうプログラムですが、書き換えることができるのです。

そしてその方法が習慣化なのです。

潜在意識が邪魔して習慣化できないのに、習慣化が潜在意識を味方にする方法ってどういうこと?と思っている人もいるかと思います。ではそもそも習慣化とはなんでしょうか?

習慣化とは、意思の力を必要とせずに継続して行うことです。つまり、意識せずとも行える状態です。自覚せずとも行える状態です。

自覚していない意識、なにやら聞き覚えがありませんか?そうです、潜在意識なんです。

習慣化とは、潜在意識のプログラムを書き換える、もしくは新たに書き足す作業なのです。

ではどのようにすれば潜在意識を活用できるのか?それは潜在意識の安心安全を求めるという特徴が大きく関わってきます。

 

 

安心安全がモットー!潜在意識はめちゃくちゃ保守的!

潜在意識とは、言ってしまえば過保護な親御さんです。

失敗して欲しくない、危険な目にあってほしくない、安全安心な道を用意してあげたい、危険からなるべく遠ざけたい。

気持ちはわかりますが、いきすぎた関与は成長の妨げになってしまいますよね?挑戦する権利を奪ってしまいますし、失敗から学ぶ経験を奪ってしまいます。

そんな過保護な親御さん、それと非常に似ているのが潜在意識なんです。例えば、以前犬に噛まれて痛い思いをした、犬によって安心安全を脅かされたという経験があると、潜在意識は全ての犬に対して即座に防御プログラムを組み立てます。

そしてそれが顕在意識として現れるのは、「犬が苦手」「犬が嫌い」という感情です。そのような感情を生み出すことで、潜在意識で危険だと判断している犬に近づかなくなるように促しているのです。

つまり、危険か距離を置かせようとしているのです。

このように、潜在意識がブレーキとして働いてしまう原因は、安心安全を守るためなのです。

では、一番安全なのはどういった状態だと思いますか?それは、現状維持です。何も変化が起こらない状態です。

何かしら現状を変えようとすると、必ず変化が生じるため、そこに危険が発生する可能性があります。現状の心地よさが損なわれる可能性があります。これがすでに安心安全を脅かしているのです。そして一度そのように判断すると、

潜在意識が強烈にブレーキをかけてきます。圧倒的な抵抗力をみせてきます。

これが、人がなかなか変われないという根本的な原因でもあります。

そんなに抵抗されたら無理じゃん!と思われた方もいることでしょう。そうです。無理なんです。安心安全を脅かす方法では

危険を少しでも感じると潜在意識が強烈に抵抗を始めます。ならば、危険を感じない程度に進めていけばいいのです。簡単にいうと、初めから頑張りすぎなければいいのです

なにか良い習慣を身に付けたいと思うと、いきなり頑張ってしまう人が大勢います。おそらく身に覚えがあるのではないでしょうか?

今までまったく走ってなかったのに、いきなり毎日5km走ったり、全然本を読んでこなかったのに、毎日必ず一冊読むと決めちゃったり。

いきなり頑張りすぎなんです。自分に厳しすぎなんです。こんな強烈に変化させちゃうと、当然潜在意識が全力で阻止してきます。今までの心地よさが損なわれており、安心安全が脅かされているのですから当然です。

そうではなく、ものすごく小さな変化から始めていくべきなんです。ランニングを始めるのであれば、まずはランニングシューズを履いて玄関から出ることだけを目指す、本を読みたいのであれば、寝る前に1ページだけ読むことを目指す、この程度から始めればいいのです。

簡単すぎますよね?むしろそれじゃあランニングできてないじゃないか!1冊読むのに何年かかるんだよ!と思われるかもしれません。でも、重要なのはその日ランニングすることでもなく、1冊読み切ることでもなく、ランニングの習慣を身に付けることですよね?本を読む習慣を身に付けることですよね?

であれば、いきなり全力で頑張ってへばっちゃうのではなく、ものすごく緩やかに毎日続けることが大事なのです。そしてこの緩やかに、というのが大事なのです。なぜなら、

安心安全を脅かさなければ、潜在意識からの反発は受けずに済むからです。

そしてさらに、毎日緩やかに続けていることによって、その行動はいつのしか日常になります。当たり前になります。現状になります。つまり、現状維持を望んでいる潜在意識が今度は味方になるのです。

いままで散々じゃましてきた潜在意識が、今度は現状を維持するためにランニングや読書を促してくるのです。それが現状だから。

つまり、

潜在意識に邪魔されずに緩やかに続けていると、いつのしか潜在意識がその行動を積極的に促してくれるようになるのです。

めちゃくちゃ保守的な潜在意識ですが、一旦味方にしてしまえばめちゃくちゃ優秀な応援団と変わるのです。

 

 

過保護な親御さんでもあり、熱烈な応援団でもある潜在意識について、ご理解いただけたでしょうか?

なにはともあれ、いきなり頑張りすぎないということが大事です。それをしてしまうと、潜在意識は全力で抵抗してきます。

頑張らず、無理をせず、楽々できるレベルから始めましょう。

気づけば、やらないと気持ち悪い、という段階になっていることでしょう。そうなってしまえば、潜在意識はもう味方です。


Point
無理をすると、潜在意識は全力で抵抗してくる。

 

 

2:頑張りすぎてるそこのあなた、簡単にできる習慣化はじめませんか?

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ダイエットに失敗した人は一体どれほどいるでしょう?禁煙に失敗した人は?英語学習を断念した人は?せっかく買ったランニングシューズが、今や靴箱の肥やしになっている人は、一体どれだけいるんですかね?

そんな失敗をした人はみなさん大抵、意志が弱くて誘惑に勝てなくて、と言います。違うんです。意志の弱さが原因ではないんです。誘惑の多さが原因ではないんです。むしろその逆です。頑張りすぎたり、我慢しすぎたり、自分の意志の力を信じすぎなのです。むしろ頑張りすぎては続かないのです。

ということで、こちらでは習慣化の始め方から、習慣化を成功させるためのあれこれについて紹介していきます。

 

 

意志の力は消耗品!使えば使うほどなくなっていくことを理解しよう。

みなさんは自分の意志決意をどれほど信じていますか?固い意志があれば絶対うまくいく!断固たる決意をすれば大抵のことは跳ね除けられる!こういうイメージを持っている方はある程度いるのではないでしょうか?

しかし、残念ながら意志の力は消耗されていきます。本書内にてある実験について書かれています。

フロリダ州立大学社会心理学部教授のロイ・バウマイスターは、学生たちを2つのグループに分けて難しいパズルをやらせました。

その際両グループの前においしそうなクッキーを置いておき、片方のグループには食べることを許可し、もう片方のグループには食べずに我慢することを強要しました。

その結果、食べるのを我慢させられた方のグループは難解なパズルへの挑戦を投げ出してしまう学生が大勢いましたが、食べるのを許可されたグループは平均して長い時間難解なパズルに取り組みました。

これはどういうことかというと、難解なパズルへの挑戦の前に、食べるのを我慢していたグループは、すでに我慢という意志の力を消耗しており、意志の残量が少なくなっていたため難解なパズルに取り組む意志が残っていなかったということです。

やはりこの実験からもわかるように、

意志の力は有限であり、消耗されていくのです。だから頑張りすぎてはいけないんです。

使ったらなくなって二度と補充されない、というわけではありません。使ったらその分消費されて、補充までに時間が必要、ということです。

めちゃくちゃ我慢をし続けた後に、他のことでさらに我慢を強いられたら、もうやってられないですよね?少なくとも気は滅入っちゃいますよね?これが意志を消耗しているということなんです。

ではこのことを踏まえた上で、どうすれば習慣化を成功させられるのか?そのために重要なのは、

なるべく意志の力を使わないために、まずは1つのことに集中するべきです。

ランニングも始めて、読書も始めて、筋トレも始めよう!と志が高いことは素晴らしいのですが、一気に複数も新たなことに挑戦すると、現状維持を覆すために相当な意志の力が必要となります。そのため、意志の力が足りなくなり、全てがグダグダになってしまうことが多いんです。

そうではなく、1つのことに集中し、それ以外のことには意志の力を極力使わないようにすることができれば、意志の消耗を抑えられ、習慣化が成功しやすくなるんです。

1つのことが習慣になったら、「〇〇をやろう」ではなく「〇〇をしたい、〇〇をしないと気持ち悪い」となったら、2つ目の習慣化を狙っていけばいいのです。
そうやって、一つ一つ絞って習慣化を成功させていき、小さな成功体験を繰り返していきましょう。

 

 

 

いきなり成果を求めるから頑張りすぎちゃう!まずは行動を定着させることだけ考えよう。

今時はネットでなんでも調べられます。ダイエットを決意した人は、痩せるために必要な情報を探すでしょうし、ランニングを始めたい人は、どれぐらいの距離をどれぐらいの時間で走れば成果が上がりやすいのか、ということを調べていると思います。

調べるというのは重要なことです。間違った方法をいくら試しても、絶対に成果は上がらないので。

しかし、ここに習慣化失敗の要因があるのです。痩せるために必要な情報を調べたら、摂取カロリーを抑えて、消費カロリーを増やそう。そのために食事制限をし、筋トレをしよう。といったような成果を上げるためにやるべきこと、やったほうがいいこと、が出てくるかと思います。

でも、それらをいきなり全部始めるのは、相当な意志の力を必要とします。今まで食べていたものを我慢して、今までやっていなかった運動を決意して、しかもそれを継続する必要があるときたら、もう意志の力は枯渇しちゃいます。つまり、

成果を求めるあまり、全部一気にやろうとしすぎなんです。

これが習慣化失敗の大きな要因です。

ではどうすればいいのか?どうすれば成果を得られるのか?それは、

成果を一旦忘れて、1つ1つの行動を定着させることだけ考えましょう。

たとえばダイエットであれば、いきなり食事制限と運動に全力で取り組むのではなく、まずは食事制限だけに焦点を絞る。さらに、食事制限も極端にいきなり行うのではなく、まずはカロリー表に目を通すだけで良しとする。それに慣れてきたら、カロリー表を見比べてカロリーが低い方を優先的に選ぶようにしてみる。それに慣れてきたら...、というように、ものすごく簡単なところから慣れていくことが大事なんです。

当然、カロリー表を見てるだけでは痩せません。痩せるという成果は全く上がりません。しかし、カロリーを意識するという行動は定着します。カロリーを考えることが当たり前になっていきます。

さらに、簡単なところから慣れていくことにはもう一つ利点があります。それは、現状からそこまで逸脱した行動ではないということです。現状を脅かすほどの行動ではないということです。つまり、

潜在意識によるストップを受けずに行えるんです。

しかも、その簡単な行動を続けることでそれが現状となるため、むしろ潜在意識による後押しを受けられるのです。

これが習慣化にとって非常に重要であり、習慣化成功のためのプロセスです。

 ということで、一旦成果のことは忘れて、成果のために必要な行動の中から1つに焦点を絞り、さらにその行動のめちゃくちゃ簡単な部分から取り入れていくようにしてください。それが最終的に大きな成果へと繋がります

 

 

以上が頑張らない習慣化の勧めです。

小さい頃から、頑張ることは素晴らしいと教えられてきました。事実素晴らしいことだと思います。

ただ、頑張りすぎてしまうと、どうしたって潜在意識から拒絶されてしまいます。変化を求めると、現状を維持したいという潜在意識が猛烈に反発してきます。少しであれば意志の力でおさえつけることもできるかもしれません。ですが、ずっと抑え続けることは中々できません。相当な意志の力を必要とします。

 

頑張りすぎないでください。いきなり成果を求めないでください。

決してサボってるわけではなく、怠けてるわけでもありません。むしろ、頑張らないこと、成果を求めないことこそが、習慣化を成功に導くために必要なことなのです。

 

Point
頑張ればいいってもんではない。

 

 

3:いざ実践!目標を見失わずに習慣化を成功させる

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さて、いよいよ本番です。習慣化を成功させていきましょう。このとき非常に重要となるのが、本当の目的です。

たとえばですが、ランニングを習慣化させたいという人は、なぜランニングを習慣化させたいんですか?ダイエットを習慣化させたいという人は、なぜダイエットを習慣化させたいんですか?

おそらく、ランニングにしろダイエットにしろ、何かしらの習慣を身に付けたいというのは、心の奥にある本当の目的を達成するための手段として必要なはずです。

こちらでは、本当の目的の見つけ方から、習慣化を手助けするあれこれを紹介していきます。

 

 

あなたの夢は何!?本当の目的を確認して脳を騙せ!

そもそもなんで本当の目的を確認することが大事なの?習慣化さえできればよくない?とお考えの方、一旦お時間をください。

本当の目的を確認することで、できるようになることがあります。それは、

本当の目的を達成した時の自分を、イメージすることができるようになることです。

字面だけみると当たり前すぎるんですが、これは非常に大事なことです。これは、本当の目的を確認していないとできないことなんです。

たとえばランニングを習慣化したい人が本当の目的を知らない場合、イメージできるのはランニングをしている自分の姿だけです。

しかし、本当の目的を知ることができれば、

目的を達成した時にどのようなことが起こるのか、を具体的にイメージできるようになります。

達成したら自分はどうなるのか?達成したとき周りにいる人はどんな人か?達成したら自分はどんなことをするの?達成したときどんな気持ちなのか?

達成したときのありとあらゆることをイメージできるようになります。これは、目的を知っているからできることです。知らないと、イメージできませんから。

ではなぜそんなにイメージさせるのか?目的を知るだけでいいのではないか?となるかもしれませんが、イメージをすることで背中を後押ししてくれる存在がいるのです。そうです、潜在意識です。

ものすごく具体的にイメージしたことを、脳は現状起きていることだと勘違いする特性があります。ものすごく酸っぱい梅干しを口いっぱいに入れている状態を想像するだけで、唾液が溢れてくるというのがまさにです。

現状起きていることだと勘違いする。ということは、現状維持を望む潜在意識はどのように働くか?

まだ起きてもいないことにも関わらず、

勘違いで現状のことだと思ってしまっているため、その現状を維持しようと、めちゃくちゃ応援してくれるのです。

具体的にイメージすればするほど、脳は騙され、潜在意識は応援してくれるようになります。邪魔されるよりも応援された方がいいに決まっているので、どんどん脳を騙していきましょう。

 

 

これであなたも丸裸!本当の目的確認のための6ステップ!

ここからは目的を確認するための具体的な方法を紹介していきます。

ステップ1:今取り組みたいと考えている習慣は何なのか?

をあげてみましょう。

ダイエットなのかランニングなのか読書なのか。何も難しく考えず、素直に思ったことを出していきましょう。

ステップ2:どのような結果を求めて、それを習慣化したいのか?

ステップ1であげた習慣は、どうして習慣にしたいんでしょうか?なんのために習慣が必要なのでしょうか?

ステップ3:求めてる結果が得られた場合、さらに何をしたいですか?

習慣化ができ、求めてた結果も得られた場合、次に何をしたいですか?なるべく具体的にイメージしてみてください。

ステップ4:ステップ3で出したことも達成できた場合、次に何をしたいですか?

これもなるべく具体的にイメージしてみてください。

ステップ5:ステップ4で出したことも達成できた場合、次に何をしたいですか?

これもまた、なるべく具体的にイメージしてみてください。

ステップ6:あなたが本当にしたいことは何ですか?

本当の目的を確認しましょう。

どうでしたか?何回も何回も次を求めないでよ!ってなりましたか?そうではなく、これができたら次はこれがしたいなー。となりましたか?

前者だろうと後者だろうと悪いということはありません。大事なのは、なんども繰り返し自分の希望を確認するという作業そのものだからです。

なんども確認すること、しかもちょっとずつ希望が叶っていっている状態で改めて希望を確認することで、

最初は目先の希望だったものが、人生レベルで達成したい大きな希望になっていきやすくなります。

これはそもそも自分の中にある希望なのですが、イメージができなすぎて中々表に出てこないものです。それを引き出す作業が、なんども繰り返し自分に問いかけるという作業なのです。

なかには一度の自問自答で、それ以上望まない状態までイメージする人もいます。それも全く問題ないです。

自問自答の回数の目安として、3回ぐらいやれば大抵自分の眠っている希望にたどり着くことができるということです。3回やってもまだその先を見いだせる人は、これ以上ないってところまでやってみましょう。

 

 

本当の目的が定まったら、ここで初めて何を習慣化するかを決定する。

本当の目的がわかったところで、いよいよ何を習慣化するかを決めていきます。大抵の場合は習慣化したいこと自体が目的となってしまいがちですが、そうではなく、

「本当の目的を達成するために大事だと思われるコト」を習慣化していきます。

例えばダイエットの場合は、食事制限をすることが目的ではなく、痩せるために食事制限を習慣化したい、さらには、疲れない体を手に入れるために痩せたい、そのために食事制限を習慣化したい、というように、本当の目的を常に意識して、そのために役立つ習慣が何かを洗いざらい出してみましょう

役に立つであろう習慣を一通り出した後は、出た習慣に順位づけをしていきます。このとき何をもって順位をつけるかというと、汎用性です。汎用性とは、「一つのことだけではなく、様々なことに広く利用できること」を意味します。

自分の本当の目的を達成するために、複数の習慣化したいことが出ているかと思います。それらをざっと眺めて、

この習慣化が成功したら、こっちの習慣化に取り掛かる際の手助けになるかもしれないな。

と、他の習慣化の手助けになるような、他の習慣化を後押しするようなものはどれなんだ?と考えながら、順位づけをしていくということです。

またまたダイエットを例に出すと、ダイエットをしたいと考えている人の本当の目的が「健康的な肉体を手に入れる」だとします。その場合、考えられる習慣が以下のものだとします。

ダイエット、筋トレ、スキンケア、舌磨き、シャワーではなく入浴...

そして、これらに汎用性を考えながら、順位をつけていきます。ここは正解不正解など気にせず、あくまでも自分の考えで大丈夫です。僕の場合は以下になります。

1:筋トレ 2:ダイエット 3:入浴 4:スキンケア 5:舌磨き

簡単に理由を説明すると、健康的な肉体とはどういったものなのか?と考えた際に、僕は程よく筋肉のある体だと考えます。そのため筋トレは必ず必要になります。

筋トレをすることで基礎代謝が上がることで、間違いなくダイエットを後押ししてくれます。他にもダイエットのために軽めの有酸素運動をするかもしれません。そうなると汗をかきます。

汗をかいたらとりあえずさっぱりしたくなります。汗を洗い流したくなります。となったらこのタイミングでの入浴は全然苦になりません

お風呂から上がった直後は間違いなくすっぽんぽんです。服を着ている状態で保湿クリームとかをするのは面倒臭いですが、そもそも裸であればそれほど苦にならないんじゃないかと考えます。

風呂上がりにスキンケアをしているということは、僕の家の構造上、洗面台の目の前に立っています。ということは目の前に歯ブラシやら舌ブラシがあります。風呂上がりに急いで服を着ても汗をかいてしまうので、すっぽんぽんでしばらく過ごしたいです。じゃあその時間を舌磨きにあてちゃえばいいのでは、となります。

僕の場合はこんな感じです。あくまでも僕の場合です。人それぞれの生活リズムは違います。自分の生活リズムや、それこそ家の構造物の配置など、さまざまなことを考えながら順位づけを行ってみてください。

順位づけが完了したら、

1位の習慣だけを最初は行っていきます。決して全てを一気にやろうとはしないでください。

多くの変化が生まれると、潜在意識が猛反発してきます。まずは1位のものだけに絞って、1つだけ習慣化を図っていきます。

 

 

何をすべきかではなく、何だったらできるかを考えよう!失敗しないための目標設定!

よし!筋トレの優先度が一番高い!今まで何にもやってこなかったけど、今日から腕立て伏せ100回、腹筋100回、スクワット100回を毎日やるぞ!

皆さんにお聞きしたい。こんなことを言っている人の末路はどうなるでしょう?数日後のこの人は、何と言っているでしょう?

よっぽど意志の力が強い人であれば続けられると思いますが、大抵の場合、この人は筋トレをやめてしまいます。いきなり頑張りすぎなんです。目標が高すぎるんです。志が立派すぎるんです。潜在意識はブチ切れています。

今一度言います。

最初から成果を求めないでください。成果を求める前に、続けることを大事にしてください。

最初から全速力で走っては、マラソンは完走できません。スタートからゴールまで走り続ける必要があるんです。

ではどうすればいいのか?頑張りすぎるなとは言われても、どの程度まで頑張っていいのか?

続けながら確認していくことをお勧めしますが、大前提、

頑張らなくても、つまり意志の力を奮い立たせなくても、毎日行えるレベルを考えることが第一歩です。

そのとき決して自分を過信しないでください。ちょっといい顔しないでください。ありのままの、なんだったら本来より少しダメな自分に向けて考えてください。

「まぁ、腕立て伏せ20回ぐらいならいけるかな。」

いけるかな。ではダメです。志が高すぎます。立派すぎます。そうではなく、

「腕立て伏せ5回とか、バカにしてる?

これぐらいでいきましょう。最初はこれぐらいが本当にちょうどいいんです。なんども言いますが、確実に毎日行えるレベルというのが重要なんです。

このようにレベルを設定すると、「物足りないなぁ」と感じることがあります。これが積み重なっていくと我慢できなくなってきます。「1回だけ多めにさせて!」「せめて10回やらせて!」となっていきます。

そうなってしまえばこっちのものです。

やらなければいけなかったコトが、やりたくて仕方がないコトに変わるのです。

つまり、いつまでも我慢をする必要はないんです。我慢をするのではなく、ちょっと物足りなさを感じるぐらい、つまり腹八分目ぐらいの状況を常にキープすることが、習慣化成功の鍵となります。

そして、できることであれば、測定可能な目標であればなおベストです。できたかどうかが判断しやすい目標であればなお良しです。

筋トレであれば回数を判断基準にしたり、ジムに行ったかどうかを基準にしてもわかりやすいですし、読書であれば読むページ数や、本を開いた回数を基準にしてもわかりやすくなります。

できた気がする、という状態ではなく、どんなに簡単なことでもいいので、しっかり「できた!」と実感できるようなものであればあるほど好ましいということです。

 

 

脱・快適領域!なかなか踏み出せない人に、チャレンジの良さをご紹介!

それでもなかなか最初の一歩が踏み出せないそこの皆さん、安心してください。まだありますよ。

皆さんは快適領域という言葉を知っていますか?

すでにできていること、頑張らなくてもできること、それらの領域のことを快適領域と言います。まさに現状です。

快適領域について面白い実験結果があります。本書の中から抜粋して紹介します。

スタンフォード大学心理学部教授キャロル・ドゥエックが、アメリカの中学生に対してある実験を行いました。子どもたちを2つのグループに分け、1つのグループにはあることを教え、もう1つには教えませんでした。

学期が進み授業の内容が難しくなるにつれ、「あること」を教えてもらっていないグループは平均して成績が落ちていったのに対し、「あること」を教えてもらったグループは逆にどんどん成績が上がっていきました。

さて、キャロル教授は中学生に何を教えたのでしょうか?勉強方法でしょうか?読書方法でしょうか?違います。攻略法のようなことは一切教えていません。あることとは、

何か新しいことや難しいことにチャレンジしようと思うたび、つまり快適領域を越えようとするたびに、脳内のニューロンが新しい強い結合を作り出す!

という内容です。ニューロンとは神経細胞のことです。

つまり、物凄く簡単な言い方をすると、

チャレンジしようとするたびに、脳の力が強くなるということです。

キャロル教授が子どもたちに言ったのはこれだけです。チャレンジの方法や失敗しない攻略法ではなく、チャレンジすると脳の力が強くなる!これだけです。

教授がこれを伝えることでどのようなことが起こったのでしょうか?

それは、事実を知ったということです。可能性ではなく、脳科学で立証されている事実を知ったのです。チャレンジすれば脳力が高まるという事実を知ったのです。それだけです。知っただけで、知らないグループに比べて成績が向上したのです。

ということはどういうことか?

そうです。皆さんももう知ってしまいましたね。チャレンジすると能力が高まるという事実を知ってしまいましたね。

重要なのは、チャレンジの成功失敗は関係ないということです。ダイエットに成功したとか、筋トレに失敗したとか、そんなことは関係ありません。

チャレンジすること、それだけで脳力が高まるのです。

やるだけで成功なんです。本当にやるだけでもう成功なんです。

どうしても一歩踏み出せない人は、踏み出そうとした瞬間から成功が始まっているという事実を知っておいてください。

 

 

以上が、習慣化を実践する際のポイントです。

目先の行動に捉われず、自分の本当の目的をしっかりと確認しましょう。そして、その目的を達成するために役立つであろう習慣をピックアップしましょう。次にピックアップしたものに優先順位をつけ、一番優先度が高いものだけ取り掛かりましょう。

物凄く大事なことは、

絶対に毎日行えるぐらい、負担の少ないことから始めてみることです。
習慣化のためにまず目指すのは、継続です。簡単な継続こそが習慣化成功の鍵です。いきなり頑張りすぎてしまわないように、自分にちょっと甘くなって、物凄く簡単なことから始めてみてください。

 

Point
頑張る人ほど、習慣化失敗のリスクが高い。

 

 

以上が、習慣化を成功に導くためのあれこれです。ポイントをまとめると、

あなたの行動は、大体潜在意識によってコントロールされている

潜在意識は現状維持が大好きで、変化が嫌い

だからいきなり頑張りすぎてはいけない

物凄く些細な変化から取り掛かってみる

変化を起こすには、自分の本当の目的を把握することが非常に大事

目的がわかってから、何を習慣にするかを決める

となります。いかがだったでしょうか?

私は意志が弱くて...、どうしても誘惑に負けてしまって...、と自分自身を責めてしまっていませんでしたか?

逆なんです。まったく逆なんです。意志の力が必要なことを頑張ったあなたは、頑張りすぎだったんです。

誘惑が襲ってくるほどのものを我慢していたあなたは、志が高すぎたんです。

頑張りすぎないでください。我慢しすぎないでください。潜在意識と戦っても、なかなか勝つことはできません。

そうではなく、なるべく負担にならず、意志の力を必要としないようなことから始めていってください。そうすれば、潜在意識がいつかあなたの背中を押してくれます。

また、本記事は簡易的な要約となっていますので、習慣化について非常に興味が湧いたという方は、是非本書を読んでみてください。

最後に本書の一節を引用して、この記事を締めたいと思います。

あなたには、あなたの想定を遥かに超える可能性がある。

三浦 将 自分を変える習慣力

 

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